AIと一緒に旅のしおりを作ってみた|複雑な乗り継ぎもスッキリ整理

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7月に、夫と二人で岩手・青森へ3泊4日の旅行に行ってきました。結婚して以来、なかなか実現できずにいた夫婦旅行です。

というのも、我が家には同居の姑(97歳)がいます。今回旅行に行くには、姑にショートステイを利用してもらう必要がありました。最初は「行きたくない」と渋っていた姑を、夫が根気強く説得し、担当のケアマネジャーさんにも間に入っていただいて、なんとか2泊3日のショートステイが決まりました。

ショートステイは私たちの帰宅日の1日前に終わってしまうため、その1日は同居の娘が「花金」の予定を入れずに職場からまっすぐ帰宅し、おばあちゃんのお世話をしてくれることに。さらに、我が家で飼っている100匹ほどのメダカの餌やりと、盆栽や花の水やりも娘に託しました。

家族みんなの協力があって、ようやく実現した3泊4日。だからこそ「行き当たりばったりにはできない、しっかり計画を立てよう」と思い、今回初めてAIに旅程作りを手伝ってもらうことにしました。

行き先や大まかな日程はスマホのChatGPTに相談しながら決めたのですが、実際の「旅のしおり」作りにはClaude(クロード)というAIを使ってみました。

新幹線車内

乗り継ぎだらけの旅程を、AIがきれいに整理

今回の旅は、盛岡から宮古まで移動して浄土ヶ浜のホテルに1泊、翌日は三陸鉄道で久慈へ抜けて八戸に1泊、3日目はバスを乗り継いで十和田湖・奥入瀬渓谷を散策して蔦温泉に1泊……という、乗り物の乗り継ぎがとにかく多い旅程でした。新幹線、路線バス、送迎バス、三陸鉄道、JRバスと、4日間で使う交通手段は数えきれないほど。

正直、自分で時刻表を全部書き出して整理するのは気が遠くなりそうだったのですが、Claudeに「この旅程を、時間ごとに見やすい旅のしおりにまとめて」とお願いしたところ、1日ごとにカードのように整理されたスケジュール表を作ってくれました。

  • 出発・到着の時刻
  • 乗る電車やバスの名前(指定席の号車・座席番号まで)
  • 宿泊先の住所・電話番号・ホームページ
  • 乗り換えバスの停留所ごとの時刻表

これらが色分けされて、パッと見て分かる形にまとまっていて、印刷してそのまま持ち歩けるようになっていました。特に十和田湖周辺のバスは本数が少なく、乗り継ぎのタイミングを間違えると予定が崩れてしまうので、時刻表ごと資料として残しておけたのは心強かったです。

もうひとつ助かったのが、奥入瀬渓谷の歩く距離の相談でした。夫は座骨神経痛があり、長く歩くと足が痛くなってしまいます。奥入瀬渓谷は全長14kmほどあり、とても全部は歩けません。そこで「どこからどこまでなら無理なく歩けそうか」をAIに相談しながら決めていきました。

結果、渓流沿いのバス停「子ノ口」で降りて、そこから「雲井の滝」までの一区間だけを散策する行程に。渓谷の見どころが多い区間を選びつつ、歩いた後はまたバスに乗って蔦温泉まで移動できるよう、バスの時刻に合わせて散策時間を組み立ててもらいました。おかげで夫の足に負担をかけすぎず、二人のペースで景色を楽しむことができました。

子ノ口・銚子大滝の道標

家族に支えられて実現した旅だからこそ、限られた3泊4日を無駄にしないよう、しっかり準備できたことにほっとしています。

とはいえ、AIに任せておけば安心、というわけでもありませんでした。実は今回、私自身の確認不足で失敗もありました。

失敗その1:新幹線を手配してから、乗り継ぎの列車がほとんど無いことに気づいた

当初、盛岡から宮古までは、JR山田線の快速列車で移動するつもりでした。時刻表もあらかじめ用意して「これで行ける」と思い込み、先に新幹線の指定席を手配してしまったのです。ところが後になって、山田線の快速はそもそも本数がとても少ないことに気づきました。手配した新幹線の到着時刻に合う快速が、都合よくあるとは限らなかったのです。

慌てて改めてAIに相談し直したところ、盛岡駅から宮古行きの「106急行バス」という選択肢を教えてもらい、そちらに乗り継ぎを変更。結果的に、新幹線の到着時刻にちょうど合うバスを見つけることができ、事なきを得ました。

この一件で学んだのは、「AIが時刻表を整理してくれても、前提条件(本数が少ない・乗り継ぎに余裕がない等)を見落とすと計画が崩れる」ということ。最終的な確認は、やっぱり自分の目でもすることが大事だと感じました。

うれしい発見もありました

盛岡駅では新幹線からバスへの乗り継ぎまで、少し時間に余裕を持たせたスケジュールになっていました。せっかくなので、その空き時間で盛岡の街を少しだけ観光することに。地元の循環バスに乗って、レトロな建物として有名な岩手銀行を見に行きました。

移動だけで終わらせず、乗り継ぎの合間にちょっとした寄り道ができたのは、余裕を持たせたスケジュールを組んでもらえたおかげだと思います。予定を詰め込みすぎず、ゆとりを持たせてもらえたことが、思いがけず旅の楽しみを増やしてくれました。

岩手銀行

もうひとつ、AIに助けられたのが「えきねっと」のログインでした。新幹線の指定席や大人の休日倶楽部パスの予約には、JR東日本の予約サイト「えきねっと」を使う必要があったのですが、いつの間にか「えきねっとID」から「JRE ID」への切り替えが必要になっていて、何をどうすればログインできるのか分からず戸惑ってしまいました。

これもAIに「えきねっとにログインできない、JRE IDって何?」と聞きながら手順を確認し、なんとか無事にログインすることができました。ちょっとしたつまずきでしたが、こういう地味な「やり方が分からない」に付き合ってもらえるのも助かるポイントでした。

失敗その2:渓谷でスマホの位置情報がうまく取れず、ペース配分に失敗

3日目、子ノ口でバスを降りて奥入瀬渓谷の散策をスタートしました。ところが渓谷の中はスマホの位置情報がうまく取得できず、自分たちが今どのあたりにいるのか、予定通りのペースで歩けているのかが分かりづらい状態に。

気づけば、子ノ口から銚子大滝までの区間だけで、目安の倍近い時間がかかっていました。そこから先、雲井の滝までバスの時間に間に合わせるには、もう景色を楽しむ余裕はなく、雲井の流れのあたりで急いでバスに乗り込むことに。銚子大滝から先は、渓谷美を味わうというよりも「バスに遅れないように」がすっかり目標になってしまい、せっかくの散策が息の切れる早歩きになってしまいました。

事前にAIと相談して「歩けそうな区間」を選んでもらっていたはずなのに、実際に歩いてみると想定より時間がかかる、というのは大きな誤算でした。渓谷は木々に囲まれていて電波が入りにくい場所も多く、地図アプリだけに頼らず、紙の地図やしおりに書かれたおおよその距離感も事前に頭に入れておけばよかったな、と感じています。

雲井の滝

家族に支えられて実現した旅だからこそ、限られた3泊4日を無駄にしないよう、しっかり準備できたことにほっとしています。それでも人間の見落としで失敗することもあれば、余裕を持たせた計画のおかげで嬉しい寄り道ができることもある——AIと二人三脚で作った旅程だからこその発見でした。

まとめ

今回、初めてAIと一緒に旅のしおりを作ってみて、感じたことがいくつかあります。

複雑な乗り継ぎや、夫の足の負担を考えた散策プラン、慣れないログイン手続きまで、細かいことを一つひとつ相談できたのは本当に心強かったです。特に、電車やバスの時刻をきれいに整理してもらえたおかげで、準備にかかる時間も気持ちの余裕も、ずいぶん違ったように思います。

一方で、AIに任せきりにしてしまうと、本数の少ない乗り継ぎを見落としたり、実際に歩いてみたら想定より時間がかかったり、思わぬところでつまずくこともありました。AIが用意してくれた計画を、最後は自分の目と足でもう一度確かめる——そのひと手間が、結局は旅を安心して楽しむための一番の近道だったのかもしれません。

姑のショートステイ、夫の説得、娘の協力、そしてAIとの二人三脚の準備。いろんな人と、いろんな力を借りて実現した3泊4日でした。次回は、今回の旅の要になった「大人の休日倶楽部パス」の活用術について書いてみようと思います。

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